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なにかあり/とくになし

和田さんと佐山さん

こんなメールがハイファイ宛に届いていた。


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「SONG IS BORN....和田誠さんを囲んで」、木、金の二夜です


和田誠さんを囲んでの会はいつも贅沢です。
映画とジャズと古い歌、「お楽しみはこれからだ」や「いつか聴いた歌」の文章そのままに、
和田さんに導かれて佐山雅弘が極上のピアノを響かせ、
TOKUが繊細なフリューゲルホーンとセクシーなボーカルで魅了し、
上野尊子さんが品のある歌でジョー・スタッフォードやスー・レイニーの世界を再現します。
"SONG IS BORN"...歌が生まれる、そんなタイトルの夜です。
24日は映画を、25日はミュージカルを、という素敵な二夜になると思います。


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おお、なんと素敵なお知らせ。
で、日にちはというと
9月24日(木)と25日(金)……、
明日と明後日じゃないの!


なのに、こういうお知らせが来るって
まだチケットあるってこと?


じとっと興奮しつつ
メールを読み進め、
やがて、
そのわけが知れた。


メールの差出人は……、
「もっきりや M O K K I R I Y A
 920-0999 石川県金沢市……」


はふぅ。
そういうことすか。


金沢まで駆けつけるほどの余裕を
当方、今のところ持ち合わせておりません。


両日ともに限定50人だというから
ささやかで素敵なイベントに違いない。


少し調べてみると
和田さんと佐山さんのコンビによる
トーク・ライヴ+コンサートは
これまでも金沢の21世紀美術館などで行われていたらしい。


東京都内、あるいは近郊でのスケジュールは
確認出来なかった。


冷静に考えてみたら
東京では限定50人とはいかないだろうから、
自然と“ささやかさ”も“素敵さ”も
ばらけてしまうような気がする。
金沢という選択は正解なのだ。


ところで
和田さんの相方を務める佐山雅弘さんは
かつてRCサクセションに在籍していた時期がある。


在籍と言っても
ライヴの手伝いをしていたというぐらいのことだが、
アルバム「シングルマン」制作直後から
シングル「わかってもらえるさ」の前後という
ファンにとっては思いの深い不遇期での関わりだから
記憶しておいても損はない。


某動画サイトにもあがっている
画像の悪い、しかし心を死ぬほど打つ76年京都でのライヴ
そこでピアノを弾いているのが佐山さん。


忌野さんの付けたステージネームは
“セクシー佐山”であった。