Arrow
台風の上陸を控えて不穏な天気の日、
郵便物がいくつか届いた。
そのひとつが
クレア&ザ・リーズンズのセカンド・アルバム「アロー」。
最初にリリースのニュースを知ったとき
ぼくは「アロウ」と書いていた。
つまり“Arrow=矢”という意味かと思っていたのだが、
資料に記されたクレアの発言を読んで
ああ、これはつづりは同じでも
あえて「アロー」と書くべきだったと思い知らされた。
アルバム・タイトルは
彼女が愛してやまないニルソンのアルバム
「オブリオの不思議な旅(ザ・ポイント)」に登場する
犬の名前からとられている。
つまり、
あの「ミー・アンド・マイ・アロー」の
「アロー」なのだ。
まいったな、
そんな理由は一生きらいになれない。
クレア&ザ・リーズンズのセカンド・アルバム「アロー」は
セカンド・アルバムなんだけど
バンドとしてはファースト・アルバムのような香りがする。
つまり、前作「ザ・ムーヴィー」が
ちょっとしたアイデアから生まれた偶然の作品だったとしたら、
新作「アロー」は
その偶然を事実に育てる努力が
きちんと費やされていると感じるからだ。
ティアーズ・フォー・フィアーズの「ルール・ザ・ワールド」に続いて
ぼくたちをどっっきりさせるカヴァー曲は
ジェネシスの「ザッツ・オール」。
やられました。
ハッツ・オフ(敬礼)・トゥ・クレア&ザ・リーズンズ。