mrbq

なにかあり/とくになし

ひきつづき「ぼくが愛したゴウスト」を読む

総武線の中で
打海文三「ぼくが愛したゴウスト」(中公文庫)を
読み続けていた。


おまえは今日は品川に
ヨ・ラ・テンゴを見に行くと書いていなかったか?


そう自問しながら
新宿で降りた。
文庫本はいいところまで来た。


ある事件をきっかけに
現実のような
現実でない
違和感のある世界に迷い込んでしまった11歳の少年。


こう書くとSFみたいだし
なるほど確かにこれはSFなんだろうけど
本当にぼくが読んでいるのはSFなんだろうか。


くらくらするほどおもしろい。


エスカレーターをあがりきると
少なからずひとだかりが出来ていた。


新宿タワーレコードの7階で行われる
前園直樹グループのインストア・ライヴが
ちょうどはじまるところだった。


タワーレコード一押しの
最新ヒットポップスがずらりと並ぶ陳列棚を背にして立つと
お店の真ん中にいるのに
ライヴハウスの一番うしろで演奏を見ている気分になった。


久しぶりだというライヴは
いくらかあっさりとした印象はあったが
こういう呼吸の調整みたいな時間も
必要なのだと思う。


続いてゆくものなのだから。


夜の一時過ぎに
「ぼくの愛したゴウスト」および
伊坂幸太郎による解説を読み終えた。


打海文三が2007年に
心筋梗塞で急逝した作家だということを
今さらながらひどくショックに思った。
49歳だったそうだ。


「おやすみ」と言ったあと
少しだけドキドキしてしまい
しばらく眠れないかと思ったが、
どうやらあっさりと意識は途絶えた。


ぼくの自律神経は
かなりゲンキンに出来ている。


===================================


あらためて告知をします。


12/19(土)
「encore!」@恵比寿tenement
18:00-26:00


DJ : 大江田信、小西康陽常盤響、平林伸一
  内田靖人、樺沢衝一、藤瀬俊、松永良平
charge : \1500(オーダー別)


年に二度、
恵比寿tenementをお借りして
わいわいと音楽を聴き明かすこのイベントも、もう5回目。
今年も豪華なメンバー(上段)をお招きしてお送りします。


お近くの方、お時間ある方、
なかなか普段イベントでは聴けないような音楽を肴にしたい方、
是非お立ち寄りください。