ゆらゆら帝国が解散した。
坂本慎太郎がHP上で発表した文章が
せつないほどうつくしい。
これほど率直な言葉で
バンドの達成感と限界点について
淡々と書かれた美文には
そうはお目にかかれないだろう。
つかれきったロックンローラーの言葉ではなく
中学生の書いた卒業式の答辞のようでもある。
かなしみやさみししさはない。
うつろでありながら
さわやかでもある。
しかし
「観念しました」とでも白状しているような
やり尽くした上での誠実なあきらめが
じわじわと読む者の心をしぼりあげる。
やっぱり
ぼくはさびしい。
頭の中に浮かんだ言葉は
「完全なる解散」だった。