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なにかあり/とくになし

大薗哲夫さんの補修授業を受ける

「ポパイ」CD化の仕事をしているときに
80年当時に日本で発売されたシングル盤を
見せていただく機会があった。


なんと日本でのカップリングは
「ポパイ・ザ・セーラーマン」と「スウィートヘヴン」。


A面にいたっては
1930年代に使用されたオリジナルのテーマ曲で
ニルソンもヴァン・ダイク・パークスも関わっていない。


当時のCBSソニーのスタッフは
ふたりの仕事がお気に召さなかったのかしら?


それはともかく
驚いたことがある。
シングル盤のジャケットの裏側には解説が掲載されていたのだが、
その文章がなんだかとてもしっかりしているのだ。


文章力しかり
適度にして的確な情報量しかり。


それもそのはず、
執筆者は大薗哲夫さんだったのだ。


……なんてね。
不覚にも大薗さんのことをほとんど存じ上げなかったので
ハイファイのボス大江田さんに訊きました。


60年代にレコード会社に勤務、
70年代初めに退社されてからは福岡に拠点を移し、
FM福岡で音楽番組などを制作。


70年代から
東京の音楽業界でも
九州に大薗さんありと言われた
伝説のポップス・マニアだと教えてくれた。


大薗さんが岩下好輝さんと運営されている
ミュージックス福岡」というHP。
そのコンテンツの素晴らしさったらない。


さらにすごいのは
ワーナー・ミュージックのHPで連載されていたこちら


率直に言って
ぼくはオールディーズを古いという理由で愛でる感覚に興味はないが
現場感をともなってひとが生きている実感があるのなら話は別。


ロッド・マッケンとロック・ハドソンのシングル盤が
紹介されているのを見たときは
アドレナリンがかなり吹き出た。


情報量が大変多いので一度には吸収できないけれど、
疲れた晩や
早く起きた朝に
少しずつ読ませていただいてます。


ぼくにとっては
これはすばらしい補修授業。


さて
補修が済んだら
次は休み時間。
校庭に繰り出せ!


今月末に楽しみにしているイベント
たまらない予感。