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なにかあり/とくになし

ユキちゃんかわいいユキちゃん大好き

モーモールルギャバンという
一度聴いただけでは覚えられそうもない名前のバンドのことを
はじめて意識したのはいつだったか。


思い出せ思い出せ。


あれは2月か。
下北沢mona records
夜明け前。


オールナイトのイベント「真夜中の前園直樹グループ」が
ほぼ終了した時間に行われた出演者の座談会。


この日、
京都からやって来たシンガー・ソングライター
安藤明子さんが
「最近気になるバンドは?」と訊かれて
真っ先に挙げた名前がそれだった。


大好きな安藤さんが挙げる大好きなバンドなんだから
すぐにもチェックすればよかったのに
たぶんそのころは
「ポパイ」のCDブックレット制作のことを重点に考えていて
いつの間にか記憶の奥底に放り込まれてしまったんだと思う。


思い出したは先日。
思い出したが吉日。


今日の今日
モーモールルギャバン「野口、久津川で爆死」で
耳が事故った。


あさましい欲望
さめない視線
無理矢理な情熱
ゆれるリズム
濁る鍵盤
ひねる知恵
おどるばか
行く先は地獄
死ねない未来
死なない未来。


まだ出会ったばかりで
彼らがどんな道筋でここに至っているのか
ほとんどよく知らないし
そんなの全然好きじゃないかもしれないけど、
シュガーベイブNRBQの先にある
いつか生まれてほしかった音楽は
本当はこういうものだったんじゃないかとも思った。


ぼくの勝手な
シュガーベイブ=パンクロック論にまた火がついた。
モーモールルギャバンを聴きながら
頭の中で
コンプレックスまみれだった1975年の山下達郎
身をよじって自爆して気絶した。


ぼくの直感。
よく考えずにものを言ってみろ。
ユキちゃんかわいいユキちゃん大好きユキちゃんお洒落ユキちゃんあいしてる。