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なにかあり/とくになし

そうめんの遺伝子

晩飯は
今年初の
冷やそうめんだった。


とくに意識はしていなかったが
年々
ぼくはそうめんのことが
どんどん好きになっている。


ツマの実家に近い
長崎県島原市はそうめんの名産地ということもあって
何かと良品をいただく機会があるのも理由のひとつだが、
結局は
遺伝じゃないのかという説が
最近は有力だ。


ぼくの父が
大のそうめん好きなのだ。


父は
そうめんを食べながら
「ひー! うまいうまい!」と言ったりするような
喜びを前面に出すわかりやすいタイプではないので
子どものころはそれほどは意識してなかった。


ぼくが結婚して
おいしいそうめんの産地と近しい関係になってからだろうか、
母から
「お父さんはそうめんが好きだけん」というリクエストを
頻繁に聞くようになってから
意識しはじめたのだと思う。


男はだまって
むっつりそうめん好き。


そして
気がついたら
ぼくもそうめん大好き男になっていたというわけだ。


ちなみに
その遺伝子は
もうすぐ中野を離れる弟にも
しっかり伝わっている。


人生も
そうめんみたいに
するするとのど越しもよく
いろんなことを水に流しながら
いけたらいいなと思うのだが、
どうも思ったより雑多な具の多い日々で
何かとつっかえることばかり。


それとも
日々の妄想が多いから
ひとはそうめんを求めるのでしょうか、
お父さん。


食後、
ユーストリーム
糸井重里×矢沢永吉対談の再放送を最後まで見て
真夜中から高円寺に出かけた。


リズム&ペンシルの会合だった。