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なにかあり/とくになし

真夏の夜の夢2010

夏が来た。


夏の夜は
ドクター・バザーズ・オリジナル・サヴァンナ・バンドを聴いて
過ごしたい。


去年の夏は、
これを発見したおかげで
音楽的な避暑ができた。


サヴァンナ・バンドのキュートなシンガー、
コリー・デイと
愛すべき茶目っ気ラティーノ
コーティ・ムンディによる
21世紀のリユニオン映像で、
どこのテレビ局かわからないが
いかしたスタジオ・ライヴまで公開されていた。


サヴァンナ・バンドの
オリジナル活動時の映像と言えば
ポール・アンカ・ショー」出演時の口パク・ライヴが
長いこと知られていたが、
最近は
ダイナ・ショア・ショー」での
生演奏(演奏だけ事前に収録した口パクかも)も
見ることができる。


アメリカの友人は
「マイク・ダグラス・ショー」にも出演していたはずだと
言っていたけれど。


そして今夜発見したのは
なんと1980年にニューヨークのクラブRITZで行われた
サヴァンナ・バンドによる正真正銘のライヴ・コンサート!


みなさん!
これこれこれこれですよ!


客席からのカメラ・ショットで
音質も画像も良いとは言えないが
発見したときは唖然とした。
いつの間にこんな映像がアップされていたんだろう。


ああ、まさか
「アイル・プレイ・ザ・フール」の
こんなにかっこいいライヴ映像があったなんて。


おそらくエレクトラでのサード・アルバム
「ゴーズ・トゥ・ワシントン」発売直後で
オーガスト・ダーネルとコーティ・ムンディにとっては
脱退直前のパフォーマンスということになるが、
なんて魅力的に動き回りやがるのか!


無駄な動きもふくめて
いちいちすべての瞬間が素晴らしくて
うだる暑さや
真夏のちょっとせつない気分を
ひとときだけとは言え
完全に忘れさせてくれた。


うれしいことに
確認できただけで4曲分(約20分)もある。


そしてどうやら
これはコーティ・ムンディが私的に保存していたものらしい。


オー・ノー・コーティ!
何をたくらむ?
ひょっとして21世紀のサヴァンナ・バンド・リユニオン?


ストーニー・ブラウダー・ジュニアは亡くなってしまったけれど
オーガスト・ダーネルキッド・クレオール)を口説き落として
再結成する気があるのなら
何があっても駆けつけたい。


ぼくの真夏の夜の夢2010。
21世紀にはサヴァンナ・バンドが見せてくれた
甘くてふわふわしててゴージャスで
すこしはかなくて
かけがえのない夢が
ずいぶん足りないままだから。