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なにかあり/とくになし

ナイル・ナッシュに教わる父の音楽

帰りがけに阿佐ヶ谷RAREへ。


閉店まであと数分のところを駆け込む。
きっとあるはずだと当たりはついていた。


それは
グラハム・ナッシュのファースト・アルバム
「ソングス・フォー・ビギナーズ」。


わざわざ
そのレコードを買おうと思いたったのは
昼間に
こういうのをちらっと聴いたからだ。


それはすなわち
「ソングス・フォー・ビギナーズ」まるまるカヴァー集。


企画をしたのは
グラハム・ナッシュの実娘ナイル・ナッシュ。
ヴェティヴァーや
フリート・フォクシーズ人脈が参加している。


CSNYでは
「マラケッシュ・エクスプレス」や「アワ・ハウス」が好きなのに
何故か彼のソロ・アルバムについての記憶が
ほとんどない。


いやひょっとしたら
学生時代にバイト先で聴いたことがあるかもしれない。
でもなにひとつ思い出せない。
ジャケット同様
淡い記憶の混濁の向こう側。


90年代には
ティーヴン・スティルスはやたらと株高で
ニール・ヤングは揺るぎないカリスマで
デヴィッド・クロスビーは混迷のなかに神秘を感じさせて
そんななかでグラハム・ナッシュの線の細さが
ぼくのなかで割を食ってしまったのかもね。


ナイル・ナッシュの歌う
「ウーンデッド・バード」はとても良かった。
だから
父親の歌う「ウーンデッド・バード」も
とても聴きたくなった。


娘に
父をよろしくお願いしますと
言われた気分。


確かに
あなたのお父さんは
たいしたひとのはずなんですよ。


見つけたのは日本盤、帯なし。
1050円になります。


このオリジナルに針を落とし、
長い間きちんと聴かないでごめんなさいと
思えるかどうか
それはこれからのお楽しみ。


さて
自分の告知ではないですが、
8/2(月)10:00AMに
NHK教育テレビで放映される
週刊こどもニュースプレゼンツ ABUアジアこどもドラマシリーズ2010」で
放映される日本制作の短篇ドラマ
「ケータイ電話と川のヌシ」の音楽を
蓮実重臣さんが担当されています。


お時間ある方は是非。
ありがたいことに
ぼくは出勤前でばっちり見られそうです。