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なにかあり/とくになし

踊りながら歩けたら

朝眠いのは相変わらず。
しかし
腰の感触が昨日までとはひと味違う。


どうやらそろそろ
ぎっくりちゃんとお別れが近づいているもよう。


うれしい気分で
昨日買ったグラハム・ナッシュに針を落とす。
名盤の雰囲気。


「ウーンデッド・バード」は
昨日聴いた娘のヴァージョンの方が耳に残ったが
鮮やかであるよりも
すこしどっちつかずなくらいが
父ナッシュの持ち味であるような気がした。


出勤前のあわただしい時間だったが
そんな音のたたずまいは受け取った。


とりあえずは
腰の痛みを乗り越えた喜びにまかせて
ミュージカルのように
先週放映の「モテキ」で森山未來くんが素敵に踊ったように
いやあれは「(500)日のサマー」へのナイスなトリビュートのはずだけど、
とにかくあんな風に歩けたら!……と思ったものの
度を超した暑さにあっさり負けて
途中でバスへ。


帰りは歩こう。


ヤマシタトモコBUTTER!」1巻(アフタヌーンKC)を
ようやく見つけて購入。


休筆してしまった中村明日美子にも似た
細い線のタッチながら
目力はそうとう強い。


要所要所で
いわゆる伝統的な
“美少女目”をうまく使っていて。


社交ダンスの話なのに
何故「BUTTER!」というタイトルかという謎も解けた。


登場人物の性格や背景がしっかり見えて
話が回りはじめるのはこれからと思います。


他誌連載中の「HER」1巻、
短篇集「ドントクライ、ガール」も気になるが
まだ見つけられていないので近いうちに。


夜は
自分への約束通り
中杉通りをひさびさに
いさましく歩いて帰った。


家に着く直前、
シメキリ女中が何人か立っているのを見つけた。
今週おじゃまするそうです。