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なにかあり/とくになし

すれすれ感

ハイファイ・レコード・ストアでは
NRBQのドラマー、
トム・アルドリーノがセレクトしてくれたレコードを販売していて、
まとまった新着があるときには
お買い上げのお客さまに
トムが選曲した特製のCD-Rをオマケでつけるときがある。


それが今。


実はトムは
ほぼ毎月のペースで
自分編集アルバムを制作している。


レコードを買うたびに
そこから受けた刺激をスタートにして
好奇心の枝葉を広げて
一枚の音の月報をつくりあげるようなものか。


そのどれもが興味深くて
ワイルドな内容なのはもちろん
それぞれにチャーミングなジャケットと
絶妙なアルバム・タイトルが付いているのもポイント。


ジャケットはたいてい
彼がスリフトストアなどで見つけてきた
古い絵本やポストカードを題材に加工したものだが、
そのアートワークと
タイトルとの相性には
いつもうならされる。


それってつまり
「気持ちいい」と「これってどうなの?」の
すれすれ感というのかな。


気持ちいいとか
かっこいいだけでは
何だかつまらない。
だけど
小手先でひねってみて
うわべだけヘンテコにしたって
たいしたものにはならない。


そのすれすれ感こそが
本当に心に残るものを作る上での
難しさの根源なのだと思う。


そしてそのすれすれ感は
トムの選曲にも
かなり色濃く流れている。


トムの影響を受けて、
ある時期から
ぼくは個人的に作っていたCD-Rにタイトルをつけはじめ、
さらに去年ぐらいからはジャケットも制作するようになった。


そのうちのいくつかを
このブログで出すなぞなぞやおみくじで
応募してくださるひとに送ったりしてきた。
いくつかは個人的に手紙代わりに送ったものもあるし、
未完成のままだったり
選曲したけれど自分しか聴いていないものもある。


そんないろいろを
こないだ自分のiTunesを調べてみたら
結構なタイトル数になっていた。


いい機会だから
一度タイトルを総並べしてみよう。


昔のものは記録が残っていない。
まだ先着一名さま限定でCDを配布していた時代は
作ったらコピーもせずにさっさと現物を送っていたからだ。


以下
順不同でご紹介。
だいたい2〜3年くらい前の分からです。


Black Umbrella
Cool Cat
Freefall(未完成)
Jamskate
Little One
Lower California
Magic Whistle
Nobody Special
OFF BEAT
September In The Rain
Stone Flower
The Best Time Of Day
おばかさん(最新)
クレイジーケンバンバンド(未発表)
グレートペンコ
コンドアウトキ(未完成)
サマー・ソルジャー(not Sunny Day Service)
ときどきクリスマス、ときどき違う曲
トナカイ関係者各位
もう夏かしら
ワイルド・サイドを歩こう
甘い日々
交通大戦争
行き先は若者
祭り囃子(未発表)
三月ベイビー
四月の思ひで
十月革命
叔父! おズボン!
春が来たのに
待ち人
田中系
猫に捧ぐ
年賀のような詰め合わせ
恋ってやっぱり
恋のひとこと
2009年の大晦日松永良平は旧中杉通り阿佐ヶ谷駅前までひとりで歩いた。


我ながらあきれる……。
すれすれ感の追求と研究に余念がないということで……。