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なにかあり/とくになし

悪魔、悪魔、悪魔、悪魔。

悪魔。


悪魔と聞いて
反射的に思い出すのは
かつて「笑っていいとも」に出演した広田玲央名(現在は広田レオナ)が
テレホンショッキングに出たときに
息子の名前を問われて
「マーク、悪魔の反対で“まあく”」と答え、
タモリ、客席、視聴者を一瞬ぎょっと固まらせたこと。


すこし間を置いて
「ウソウソ」と笑いに持っていった(理由だけでなく名前もウソだった)。


あれは実子に“悪魔”って名前をつけようとした両親が
ニュースで騒ぎになる前だったかな
それともあとだったかな。


いずれにせよ
今もぼくは彼女のファンだ。


一時期「いいとも」にレギュラーで出演していたときに
ウマがあったのか
私生活面でもタモリさんが彼女の心配をしているような話を
そのときしていた記憶がある。


ちゃんと食事をしているのか心配で
食材を持って家までタモリさんが
訪ねていったというような話だったから
吹越満と再婚(現在は離婚)する前か。


よく覚えてるな、おれも。


それから
悪魔と言えば
キャンディーズの「やさしい悪魔」。


吉田拓郎の「ぷらいべえと」というアルバムには
彼が弾き語りしたデモ・ヴァージョンが入っていて
一時期よくDJでかけていた。


悪魔とはこのひと自身のことではないだろうかと
聴き手に妄想させるような
よこしまな感じが好きだ。


それから
もちろん水木しげるの「悪魔くん千年王国」。
かわいくない悪魔くんのほうが好み。


テレビの「悪魔くん」は
残念がらリアルタイムからは結構遠い。
あの番組がカラー放送だったら
きっと夕方に地元局で再放送の一回や二回はあっただろうけど。


最新の悪魔は
志村貴子かわいい悪魔」(F×COMICS)。


悪魔というか魔女をテーマにした連作短篇を中心にした作品集。


連載中の諸作にくらべると
ちょっと話の運びがあっけない気もするけど
こにくらしくて
とらえどころがないのに
やけに情は深い魔女が描いてあって
ぼくは好きだ。


いい気分になる一冊。
悪魔のくせに。