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なにかあり/とくになし

クリスマス・プレゼント

「プレゼンツ・フォー・クリスマス」という曲が
アトコの誇るソウル・オールスターズが揃った68年の名盤
「ソウル・クリスマス」に入っている。


今年亡くなった
ソロモン・バークがうたっている大好きな曲。


つい最近
この曲にオリジナル・ヴァージョンとも言うべき
15歳でソロモン・バークがうたったシングル
「クリスマス・プレゼント」があることを知った。


若くて
いきがっていて
熱いのにやるせない
吐息がシャウトになるような
素晴らしい曲だった。


「ソウル・クリスマス」で
20代後半で巨体になったソロモン・バークがうたうのは
明らかにサンタさん気分というか
プレゼントをあげる側なんだけど、
15の彼は
プレゼントを配るほうだろうか
それとも
もだえるようにねだるほうだろうか。


今年のクリスマス・イヴ、
思い立って
お世話になっているかたがたに
クリスマスCDをわたした。


逆に今日もらったものは
遠くから届いたかわいい洋菓子(届いたのはすこし前だけど今夜開封)、
これを聴いてくださいと届いたフランス人音楽家のCD、
来年発売の雑誌に載るレビューの依頼、
週明け朝イチで入稿してくださいというシメキリの設定……、
あ、うしろのふたつはプレゼントとは違うか。


もうひとつ
キングジョーからメールが一本。


短い文面で
力強い言葉が書いてあった。


「最高傑作ができた!! 読んで下さい!」


それは
今日こうして目にしたことが
本当にうれしくて
掛け値なしに素敵なプレゼント。


キングジョー+須田新太郎の新作
連れてってよ


イヴの夜も
しこしこと家で仕事をするぼくを
濡らして燃やした。


おなじ時代に生きていることを
感謝します。