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なにかあり/とくになし

メランコリックでセンチメンタルだけど自分をなぐさめてはいないんだ

ceroを見た。
カクバリズムpresents "ending 2010”」で。


カクバリズムから来年1月に発売されるデビュー・アルバム
WORLD RECORD」は
すでにサンプルをいただいていて
脳内ヘビーローテーションで流れているけれど
バンドを名乗っている以上
生が気になる。


結論から言えば
それは心に残る体験だった。


楽家を志すひとたちが
殻を破ろうとしている時期だけに漂う
いい匂いがした。


手の届かないものに
手を伸ばそうとする
美しい背伸びがあった。


だれかの知らない知識を
勝つための手段にしない、
知識があっても
ゼロからやれるという可能性があった。


メランコリックで
センチメンタルだけど
自分をなぐさめてはいないんだ。


不完全で
不安定で
バンドのやりかたをまだ覚えている途中みたいで
それでもいきがって前を向いて。


ceroのライヴを
今夜見たことを
きっとこの先も思い出すだろう。


所用があって
途中抜けざるを得ず、
lake、三輪二郎、やけのはら+ドリアンは見ず。


しかし
トリをつとめたイルリメとTraks Boysの新バンド
(((さらうんど)))が
これまた素晴らしかった。


なんだろうあれは。
イルリメ
おおいにうたう。


シュガーベイブ佐野元春(「VISITORS」以降)
+ディペッシュモード
イルリメ
みたいな、みたいな。


うまい形容なんて見つかりっこない。


元春の「ジュジュ」をうたうなんてさ
反則だよ。


今年のライヴは
(たぶん)これでおしまい。
最後にいいものを見た。