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なにかあり/とくになし

おんさはひびいた

ちょっとおどろいた。


Yahoo!のニュースページから
続々と訪問を受けた形跡があり
新種の悪質リンク(リファラスパムと言うそうで)かと思って
リンク先を覗いてみたら
本当にこのブログが
ニュース欄にリンクされていた。


3年ほど前のエントリーだが、
このニュースに対して
このリンクは
良い意味なのか
悪い意味なのか。


まあ、どうでもいいか。
勝手に貼られた(貼っていただいた)ものですし。


むしろ
リンク先にある自分のブログが
今読むと恥ずかしいものになってるんじゃないかと
しげしげと読む。


それなりになんとか書けてるみたい。
なんとなくホッとした。


伊図透「おんさのひびき」3巻(アクションコミックス)。


長篇デビュー作だった前作「ミツバチのキス」が浴びた注目に比べて
この多感な少年少女の物語は
どうもあんまり話題にならなかった。


作品世界は違えど
比較的近い題材で
同じ誌面(漫画アクション)に
武富健治鈴木先生」という超強力なライバルがいて
少々割を食ったかのかもしれない。


コミックのほうも
1、2巻同時発売という期待大な売り出しで
うわっと盛り上がると版元は思ってたのかもしれないけど、
話題になりきらないうちに
この3巻が最終巻になる。


しかし
話題作になるということと
内容の充実は
実はあんまり関係がない。


「おんさのひびき」は
あすなひろし
永遠に忘れがたい名作「青い空を、白い雲がかけてった」を思い出す
なつかしい苦さのあるジュブナイルとして完結した。


青い空を、白い雲がかけてった」の連載は
70年代の後半の「少年チャンピオン」で
ちょっと載ったと思ったら半年休むとか
そういうペースで
断続的に5年間続いた(その影響をぼくはもろにくらった)。


あれくらいの悠長なスパンを
「おんさのひびき」に与えてあげたかったというのは
この時代にはわがままか。


しかし
伊図透という作家は、
青春以前、
だけど
妙におとなびた子どもたちの
表情や気持ちを
本当によく覚えているよな。


伊図さんがいくつぐらいのひとか知らないけど
その描写のいちいちが
甘さも苦さも含めて
ぼくには親しげに思えた。


おんさ(音叉)は
胸にひびいて
しばらく消えそうもない。


そうそう。
漫画アクション」では
さそうあきらさんの新作「ミュジコフィリア」が始まった。