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なにかあり/とくになし

底からも日本を見てみよう

テレビ東京でやっていた
空から日本を見てみよう」って
けっこうな人気番組だったのだ。


確かに
木曜日に家にいることがあれば
うちもときどき見ていたっけ。


空から俯瞰で見た
ふわふわとした心地よさと
発見があったときに
きゅーんと地上をズームアップするスピード感が
いいコントラストになっていた。


くもじい&くもみのキャラクターも
老若男女に人気で、
そう言えば、
わざわざ自作(?)した“くもじい”携帯待ち受け画像を
ぼくあてに送ってくれた知り合いもいたっけか。


レギュラー放送は終わってしまったらしいけど
そのうちスペシャルでもやるだろう。


お正月の昼間とか
しょうもない幕の内バラエティやるくらいなら
一日中でも空からふわふわしてみせれば
それなりの話題になったりしてね。


話は変わって
ここに一冊の雑誌がある。


八画文化会館」という
ひとすじなわではいかない旅行雑誌、のようなもの。


創刊号を銘打ったこの一冊の特集は
「終末観光」。


都築響一の審美眼と
みうらじゅんの思いつきと
探偵!ナイトスクープ」で小枝探偵が紹介する“パラダイス”の
ちょうど中間あたりから
奥にのそっと分け入ったようなこのグラフ本。


サイズも意外と大判。
その意気やよし。


カラー・ページも豊富だし
とても堅実につくられている本だ。
ヘンなことをしているのに
あんまりうわついてない。
だから
だまされてるのかなと思いつつ
それなりに意味のあるものを見聞きした実感が残る。


言ってみれば
あれだほら
“空”じゃなくて地面、
つまりその
「底からも日本を見てみよう」という感じ。


お子さんやみなさんの彼女さんにはとても薦められないが
こんなに好き勝手に
いろんなひとたちが日本を生きているという事実が
今のところすこし力強く思える。


九州出身者としては
81ページに紹介されている
にわかせんべいマッシュアップワッペンは
どれかひとつ手元に置いておきたいな。