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なにかあり/とくになし

猫づく

週刊文春」が
猫づいている。


と思うのは
和田誠さんの表紙が
2週連続で猫がらみだから。


先週のは
和田さんがシチリアで見かけた眠る猫。
今週は
夏目漱石の名作初版本の表紙を描いたものだが、
吾輩は猫である」の表紙にも
当然ながら猫がいる。


それにしてもこの表紙猫
擬人化ぶりが
不気味にたくましく、
素晴らしい。


そして
ページのなかにはもうひと猫。


新連載小説が
有川浩さんの「旅猫リポート」だ。


奇しくもこの小説、
吾輩は猫である」とおなじく
猫目線で進む話のよう。


「やられた!」と思うのは
挿画家に村上勉さんを起用していること。


ぼくぐらいの世代なら
小学校の図書館で
だれしも村上さんの絵は目にしているはずだ。


ぼくにはとりわけ
コロボックル物語」など
佐藤さとるさんの童話を
村上さんの絵が彩っていたイメージが強い。


そう思いながら「旅猫リポート」第一回を読んでいたら
人間の男が登場した。


しかも
その男の名は
意味深にも
“サトル”という。


……なんてことをつらつら考えていたら、
こんなニュースが!


佐藤さとるさんからバトン 有川浩さん 「現代のコロボックル描きたい」


そうだったのね。
すでにふたりの対談で「コロボックル」の続きを
依頼されていたのね。


そして
ついさっき(20日)、
ハイファイの店番をしていたぼくの目の前で
クロネコヤマトの集荷のお兄さんの携帯が
「にゃー」と鳴いた。


ひょっとして
ヤマトの社員携帯の呼び出し音は
そういうことになっているのか?


にわかに
あたりが
猫づいている。