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なにかあり/とくになし

「僕らの漫画」

iPhoneを新調して
最初にやったいくつかのことのひとつは
iTunesで配信されていた漫画アプリ「僕らの漫画」を読むことだった。


とり・みきさんをはじめとした
漫画家たちが全員無償で新作を提供し、
一冊あたりの配信料600円から
必要経費を差し引いた全額を
東日本大震災復興のための義捐金として寄付するというもの。


第一号に参加している漫画家は


手原和憲
三宅乱丈
ねむようこ
ヤマシタトモコ
国樹由香
そらあすか
信濃川日出雄
とり・みき


以上8人。


正直に言って
その全員を愛読しているとは言えないし、
意義には賛同出来ても
漫画でそれをやるのかい? という逡巡がなかったわけじゃない。


でも
ヒトクセある若い作家たちが揃っているし、
クセモノたちが
いやがおうでも避けて通れないテーマを突きつけられたときの
率直な反応が描かれていることを期待して
ダウンロードで購入をした。


ところが!


このアプリ、
ぼくの古いiOSは非対応だったのだ。


今回の機種変更は
この「僕らの漫画」のためにしたものではないけれど
とにかく
ぼくがiPhone4Sでしたことのうちの
最初のいくつかのひとつは
「僕らの漫画」を読むことだった。


読む前は
直接的なテーマの作品が多いのではと危惧もしていたけど、
実際には
対外的なアピールやメッセージというより、
自分の出来ること
自分の出来ないことについて
それぞれの漫画家がきちんと自問自答しているという意味での
誠実さが強く心に残った。


三宅乱丈は胸を打つし、
信濃川日出雄は「スピリッツ」で読むより
ずっとおもしろかったし、
とり・みき
さすがにうまく
消せないシミを残す。


ねむようこ
こんなファンタジックな作風があったのか、とか
素直に驚いた発見もあった。


自分のやりたいことをやってみるという意志表明も
この時代に対しての
十分有効な“反”だ。


「僕らの漫画」の第二弾
10/28(金)にダウンロードが開始される。


今回は
すぐに読めるんだわ。


【追記】
二点ほど未確認の状態で
誤った情報を記載してしまいました。
すでに訂正済みですが、申し訳ありませんでした。