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なにかあり/とくになし

from iPhone 4S to Some Feeling

取材を終えて
iPhoneを受け取りに向かった。


予約しておいて4Sが入荷しましたと
連絡を受けたのは昨日。
どういう理屈か知らないが
翌日以降
ある一時間を指定し(たとえば夕方5時から6時とか)、
その間に受け取るシステムなのだという。


よくわからないが
5時過ぎには行けそうな段取りだったので
その通りに向かった。


説明やら何やらで
30分ほど時間はかかったが
無事に入手。


ついさっきまで働いていた
赤いケースの3Gは
これにてお役御免。
単なる音源と写真の倉庫となった。


3Gにつけていた赤いシリコンケースは
弟が
「おまえもついにiPhone買ったか」と
まるで未開のひとを文明社会に出迎えるような態度で
ぼくに買い与えてくれたものだった。


あとで
割と安い銘柄のものだと知ったが
色も良いし
手になじむ適度なぺたつき感があって
結局一度も変えなかった。


おつかれさまでした。


その後、
早速新しいケースを物色したのだが、
どうしたもんか、
おなじような赤いケースが見当たらない。
シリコンケースそのものが
もうあんまり流行ではないような感じだ。


たかがケースだが
されどケースだよ。


いろいろと見てみても
どうにも決着しようがない。
そう言えば
吉祥寺のココナッツディスクにレコードの取り置きを頼んでいたんだった!


安田南の「Some Feeling」。
何年か前、再発CDのライナーノーツまで書いたのに
わけあって手放したままになっていたオリジナルLP。


ケースはそれからでいいや。
きっと南さんに笑われる。


「こういうのどかな気の抜けたビールみたいな東京という場所で、
 大騒ぎでiPhoneなんかに一喜一憂し
 眼までキラキラさせたりすることを
 少しは恥ずかしいと思いなさい!」と。


このセリフは
1971年の中津川フォークジャンボリー
彼女の演奏中にステージに乱入してきたカツドウカたちとのやりとりを振り返って
彼女がしたためた素晴らしいタンカ(啖呵)を
一部固有名詞を変えて引用したもの。


ところで
「Some Feeling」のCD、
今はもう廃盤で
結構な値段で取引されているらしい。
あのライナーノーツ、
めずらしく自分でも気に入ってるのだ。