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なにかあり/とくになし

日本の震度

前の晩から(23日)
今朝までずっと飲んでいた。


「ずぶずぶになるまで飲もう」と
約束をしたからでもあるけれど、
それぞれはおなじみなのに
集まるのは珍しいメンバーだったからということもある。


最後に飛び込んだ店でも
閉店一時間前だったにもかかわらず
思いがけない出会いがあって
結局
営業時間を大幅に延長していただくことになった。


阿佐ヶ谷rojiに感謝です。


とは言うものの
酔いと眠気と心地よさで
次第に意識はうつらうつら。


酔っぱらって乳首を出したり(男性です)、
床に転がって
眠りだす者も出てきたり、
場はおだやかに混沌としてきた。


そのときだった。


グラッ。
グラグラッ。


「揺れた?」
「大きい?」


こういうとき
ぼくたちは
自分たちのいる場所を危ないと思うだけでなく、
一番揺れたのはどこか
そこにいるひとたちや建物は大丈夫かということを
前よりもずっと気にかけるようになった気がする。


でも
ひとつ気になることがある。


あわてて点けてくれた店内のテレビで
報道されていた各地の震度は
ぼくらの実感ほどは大きな数字じゃなかった。


最近は震度5でも
それほど動じなくなったという会話もよく聞く。


だまされてると言うほどの証拠もないけれど
震災のあと
いつぐらいからか
日本の震度って
すこしずつ底上げされてるんじゃないのか?


今の震度4は
ひょっとしたら
去年の震度5だったんじゃないかって。


まだ安全です、
って言うために。


それはぼくの
わるい直感。


大人になったら一日や一週間が早いよね。
ひょっとしたら
今本当は一日23時間で回ってんじゃないの?


なんて
自分の加齢を
茶化して笑えるくらいの話とおなじようなものと
実感で飲み込めりゃいいんだけど。


いずれにせよ
その揺れがきっかけになって
寝ぼけていた者も目を覚まし、
そろそろ電車も動くというので
飲み会はお開きの方向に。


ぼくらは地球に揺り起こされたのだ。
今朝も。
今年も。


「いい加減、目え覚ませ」って。