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なにかあり/とくになし

悪魔のようなあいつ

六本木ビルボードへ。


リチャード・トンプソンビルボード東京で。
6時の回と9時の回。
2回とも見た。


前に見たのは90年代に大阪で
ベースのダニー・トンプソンと一緒だった。


2回目のショーでは
過去1000年のポップ・ミュージックを
自らのギターと歌で振り返った壮大なプロジェクト
「1000 Years of Popular Music」から
中世のイタリアの曲と
「シェナンドー」と
最後にブリトニーの「Oops!... I Did It Again」をやってくれた。


英語圏なら
ブリトニーで笑いながら大合唱の大団円なんだろうけど
日本では
「結構良い曲ですねえ」という感じで
みんな聴き入っていたふうにも見える。


これって決してお勉強の時間ではなく
実は三段オチのお笑いみたいなもののはずなのだが。


ちなみに
弾き語りで自由な構成だったとは言え、
2回のショウに曲のダブりはほとんどなかった。


サービス精神の表れとも言えるし、
そうしなければ自分でも満足できない
ヨクバリな性格なのだとも言える。


オトナというより
イチビリで
イラチで
イタズラズキなんだと思いますよ、このひとの本質は。


深い感動とか癒しを与えることよりも
ひとの心を鋭い音と言葉で切り刻むのが好きで、
にこっとすれば最高の笑顔を見せる
悪魔のようなヒゲヅラの天使。


ぜいたくな時間でした。