ふたたび、表現（Hyogen）の夜
通っていた大学の近所にある施設であることは知っていたが
足を踏み入れるのは初めて。
ここで
現代には稀有な音楽を演奏する4人組、
表現（Hyogen）のサード・アルバム「琥珀の島」の
発売記念演奏会が行なわれる。
じつを言うと
「これからそういうアルバムを作ります」と
彼らが宣言をするという節目の演奏会にも
ぼくは行ったのだ。
その夜のことを
ぼくはこんなふうに書いている。→ ●
今夜、
ようやくアルバムを作り終え、
都内でも屈指ともいえる彼らに向いたロケーションで
表現（Hyogen）は最高の演奏をした。
最高の演奏だし
非常にストイックで端正なのだけれど
傷のない完璧さとは違う。
自分たちの道を信じて進んでるんだろうけど
その道がたどり着くところを予想して
安全な道をたどるわけではないのだ。
達者だけど不器用だし
不器用だけど豊かで
静かだけど
どきどきした。
