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なにかあり/とくになし

ぞんざいな「わたし」を相手にする

桜も終わりそうなのに
一歩も外に出ず。


翻訳の仕事をする。


今日やっているのは
短めの解説文だが、
語り手がアメリカ随一の
ひねくれたインテリ・ミュージシャンということで
気を使う。


そもそも、
あんたは
「おれ」なのか「ぼく」なのか「わたし」なのか。


しばし考えた結果、
主語は「わたし」で
口調は少しぞんざいにした。


ぼくの横の椅子に
やつが膝を組んで座り、
「おいおい、わたしはそんな言い方しやしないよ」と
ダメ出しをぼくにしてくるイメージが頭の中に出来れば、
あとはそれほど時間はかからない。


ふざけんな!
この眼鏡のもじゃもじゃ頭!
寝言は寝てから言え!


てな具合で、
こちらも応戦しながら作業すると
気乗りも大変よろしくて。