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なにかあり/とくになし

特別なのに特別じゃない特別なこと

こないだ
ある編集者との打ち合わせで
「松永さん、ドラッグ関係の本を
 書いてみる興味はありませんか?」と打診され
おおいにうろたえた。


なんでまた、と思ったら
「確かドラッグ小説の翻訳をされたとか……」。


それは
テリー・サザーンの短篇集
「レッド・ダート・マリファナ」(国書刊行会)のこと。


その本の中ではドラッグを結構扱っていますが、
引き受けたのはサザーン本人への興味があったからだし、
ぼく自身が格別にその方面に詳しいわけではないのです、と
辞退申し上げた。


こういう話が降って湧くのは、
逮捕ネタが多い時節柄のせいかしら?


せっかくだから
プロフィール画像を替えてみます。
表紙イラストはキングジョー。


あの本も
この春で
ちょうど出てから5年経つのだ。


昼間、
ちょっと用事を済ませるついでに
渋谷タワーレコードに立ち寄った。


1Fの奥で
ハシケンハマケンのアルバム「TAKARA」発売を記念した
インストア・ライヴが行われていた。


結構なご盛況で
最後尾の方から
人垣と試聴機の向こうにちらちらと見え隠れする
ふたりを見た。


CDとほとんど変わらない
生々しくてやわらかい演奏が聞こえてきた。


ふたりの間だけで発生する特別な空気が
ふたりにとっては特別じゃなく自然だってことは
きっととても特別なことだ。


ハマケンが作曲した「氷河期」が
やっぱり良かった。


ツアーも楽しいといいですね。