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なにかあり/とくになし

ローカル路線バス乗り継ぎの旅

起き抜け、年賀状を出しがてら、近所のブックオフへ。



「イヤミはひとり風のなか」がちょう泣けた。


昼間は、原稿を淡々と書く。


ローカル路線バス乗り継ぎの旅」を
毎回たのしみに見ている……というほどではないが、
タイミングが合えば
見るようにしている。


ここで調べてみたら
ぼくが初めて見たのは
芳本美代子が出た2011年の第9回。


ぼくの実家に近い路線を通ったので
とても印象に残っている。


去年の秋、
実家に帰ったときにその話をしたら
母もその放送のことは覚えていた。
しかも単に覚えていただけでなく
一行が泊まったホテル(松橋という街にある)の場所まで
すでにチェックしていたのだから驚いた。


太川陽介蛭子能収という気の合わないコンビに
女性ゲストを加える構成は
ロードムーヴィーの基本のひとつだが、
スタートしてゴールするだけが唯一の目的であるこの番組からは
妙にくさいドラマは生まれにくい。


たぶん
そこもいいところなんだろう。


たとえば
だれか外国の映画監督やドキュメンタリー作家に
映像素材を再編集させてみたら
おもしろそうだと思う。


もしもアキ・カウリスマキ
ローカル路線バス乗り継ぎの旅」を監督したら、
モノクロで
意見の噛み合ないやりとりや
味気ない沈黙が中心に編集され、
最後にちょっとだけ笑う(悲しむ)、みたいな作品になるのだろうか。