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なにかあり/とくになし

短冊に冬の願いを

7インチ・シングルのことを
“ドーナツ盤”と言ったりするが、
3インチ(8センチ)のCDシングルを納めた
日本独自の縦長CDジャケットにも
かつて“短冊”という愛称めいたものがあった。


短冊であれば、
季節外れの冬であっても、
そこには未来への願い事がこもっているだろう。


稀代のマッドキーボーディスト野村卓史
サケロックのドラマー伊藤大地のコンビ、
グッドラックヘイワ
08年1月に出るセカンド・アルバム(にしてファースト・フル)
「Patchwork」に先駆けて
短冊ライヴ・シングル“KAKEKOMI”をリリースする。


発売は12月5日。
入手はタワーレコードとライヴ会場限定。


野村卓児のホームグラウンドとも言える
国立“かけこみ亭”での
2006年早春の演奏が3曲収まっている。


まだそこかしこに初々しさの残る時期の音だった。


激しいインタープレイと表現するには
あまりに気心の知れすぎた二人のやりとりは、
かと言ってスリルに欠ける予定調和でもない。


無駄口を叩きながらも心の核心にふれるような
同行二人ならではの
ふとした発見と
心を許せる発散を記録した
音の積み木細工になっている。


というようなことを
「KAKEKOMI」に続けて
今、アルバム「Patchwork」の先行サンプルを聴きながら
書いているところ。
期待させているところ。


話は最後に変わって
今日は中野の弟の誕生日だった。


ぼくは申年。
弟は戌年
この犬猿、なかなかしぶとく仲がいい。