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なにかあり/とくになし

犬は人間のともだちなのでしゅ

戌(いぬ)年の春を飾るにふさわしいロックンロール・バンドの来日が決定した。
その名もインクレディブル・カジュアルズ!


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☆THE INCREDIBLE CASUALS JAPAN TOUR 2006 SCHEDULE☆


◆4.13(木)横浜・Thumbs Up(サムズアップ)


ツアー中唯一のカジュアルズのワンマン・ステージです。
OPEN/19:00 START/20:00
TICKET/ADV.¥3,500 DOOR¥3,800(+Drink/Food ORDER)


◆4.14(金)青山・月見ル君ヲ想フ


W/Carnation
OPEN/18:30 START/19:00
TICKET/ADV.¥4,000 DOOR¥4.500(+1Drink ORDER)


◆4.15(土)代々木・Zher the ZOOザーザズー


w/Raydios, Beat Caravan etc...
OPEN/18:30 START/19:00
TICKET/ADV.¥3,000 DOOR¥3,500(+1Drink ORDER)


◆4.16(日)代々木・Zher the ZOOザーザズー


w/Beat Caravan etc...
OPEN/18:30 START/19:00
TICKET/ADV.¥3,000 DOOR¥3,500(+1Drink ORDER)


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NRBQの兄弟バンドという扱いをされることの多い彼ら。
それは、NRBQのベーシスト、ジョーイ・スパンピナートの弟ジョニーがいるバンド、というインフォメーションの読み違え。
それくらいオリジナリティーのあるロックンロールを、
ボストンからロードアイランド州に向けて南に下り、
そこから北東へぐるっと迂回した場所にある景勝豊かな海沿いの町、ケープコッドで、
彼らは25年以上もロックンロール・パーティーをやり続けている。


と書いておきながら、実はぼくもまだ彼らのライヴは見たことがない。
懐が深くて、そのくせ、のり始めたら手が付けられないというヤンチャなマインドも持ち合わせている。
そんな噂のオンステージ。
カーネーションとの対バンも捨てがたいけど、まずはワンマンを見に行くつもり。


リーダーのチャンドラー・トラヴィスもそうだが、
ジョーイの弟ジョニー・スパンピナートも常々、犬な顔をしておるなという印象。
ワンワンでキャンキャンで頭が良くて颯爽と走ってワイルドでかわいい。
音楽に忠誠心が豊かなところも無理矢理“犬似”ということにしてしまおう。
楽しみ〜。


犬と言えば、こんなことがあった。


晩ごはんの後で、ツマがテレビのチャンネルを回していたら、
ちょっとよたった大学の先生というか、酔っぱらったサラリーマンというか、
教育テレビには似合わぬ不穏な風体の男がこちらを向いて語りかけている。


10分間番組で、学者や知識人が主張を語る「視点・論点」という番組である。
「野犬を増やしちゃいけないよ」というのが今日のテーマ。


「これ、きっと大木トオルだよ」とツマが言う。
「こないだラジオで、野犬の保護のこと言ってたんだ。今、あの人、そういうことしてるんだよ」


へえ。
あの和製ブルースマンの(中古盤は安い)大木トオルが、
いつの間にかそんなことを。


それにしても、ずいぶん禿げ上がったねえ。
若い頃はどんな髪型してたっけ?
確かに、目つきとかちょっと怪しい。
口元もよたっていて、ロレツがまわらない。
やっぱり若い頃にお酒とかドラッグとかをやりすぎると、こういう風になるのはしょうがないのかしら?


そんな心配をよそに、
「犬は人間の一番古くからのともだちなのでしゅ」と、高説は終わった。


エンドロールが出てくる。
法政大学教授……。


違うじゃん!
大木トオルじゃない!


「あ、れ〜? そうなの? さすがに元ブルースマンらしく、ネクタイの趣味がいいなあと思ってたのに〜」と、ツマは爆笑しながら狼狽。


名前は何となく知っているが、顔がまったくわからない存在ゆえのミラクル。
大木トオルに何となく感謝。


ややお疲れ気味なので、「鴛鴦歌合戦」を全編通して見て、幸せな気分で安眠した。


久しぶりに見たあのエンディング、
ぼくには「8 1/2」とダブって見えた。