からに疑惑
やーまーよ、いーわーよ、われらーがこきょう〜。
おれたーちゃー、やまにーはー、すーめなーいーからに〜。
と、ふと口ずさんでいることが、たまにあるらしい。
「それ歌詞ほとんど間違ってるよ。最後は“町には住めないからに”なんだよ」とツマからの指摘。
そんなこたあ、わかってる。
意味が全然通ってません。
でも、まだまだ山には住みたくないのよ。町に住みたい。
それに、末尾の“からに”ってなんだ?
古い日本語で、余韻を持たせてるということはわかる。
わかるが、それと認めるのとは違う。
いまどき“からに”って、インチキな親父が手をすりすりしながら言うような台詞だろ。
「ああ、これ、お安くなっとりますからにい」
みたいな。
それでも、ときどきこの歌をうたってる。
どうも、無意識のどこかで好きらしいぞ。
まいったからに。