グルッペ、グルッペ、グノレッペ
子供の頃、
ファミレスの走りなのだと思うが、
「グルッペ」というレストランによく行っていた。
“グルッペ”とはドイツ語で
家族とか仲間とかいう意味だと
書いてあったような気がする。
まあ、英語で言えば”グループ”。
どういうわけか、
ぼくはこの“グルッペ”を“グノレッペ”と読むのが好きだった。
“ル”を”ノ”と“レ”に分けて読んでいたのである。
誰に言うでもなく「グルッペ、グルッペ、グノレッペ」と
頭の中で繰り返していた。
わお、なんて孤独な。
いつか、魔法使いの出てくる童話を書く機会があったら、
是非、これを呪文に使おう。