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なにかあり/とくになし

あとがきも読む

福満しげゆきうちの妻ってどうでしょう?」(アクションコミックス)の3巻、
当然発売日に買った。


今回もおもしろいが
いつもやられるのが
作者あとがき。


細かい字で
ぐだぐだくどくどと書き連ねられているが
おもしろいので必ず読む。


この3巻でも
いきなり
自分はあと数年以内に失業するに決まっていると
書き出す。


人気商売は水物であるという認識に加え
生来のびびりというか卑屈さというか
福満さん自身の性格もあっての発言だが、
このご時世、
その発言を自分に置き換えずに
堂々と社会をわたって
ゆうゆうと年老いていけると
心から思っているひとはそうはいない。


だからと言って
福満さんだけでなく
もしくは
読んでいる自分(ぼくのライター仕事だって今もって安定してない)も
きっと失業するに違いないぞと
くらい未来に戦慄しながら
震えて読んでいるわけではなくて。


よく笑う。


福満さんの漫画が
どれほど日常をのどかに
おもしろおかしく描いていても、
そんな集合的な無意識というか
漠然とした不安感を失わないでいるところに
勝手ながらぼくは信頼感を覚えているのだ。


ゲゲゲの女房」だって
今週の放送で
水木先生のスケジュール帳が真っ白になったしな!