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なにかあり/とくになし

旧中杉通りで起こった出来過ぎの話

朝11時頃、
阿佐ヶ谷の旧中杉通りあたりを歩いていたひとたちは
突然のお天気雨に見舞われた。


昨日も一昨日も
そのまた前の日も
家にサンプル盤が届いてからもうずっと
寺尾紗穂の新作「愛の秘密」を出がけに聴き続けているぼくは
とてもびっくりした。


雨が降り出したとき
まさにiPhoneで鳴り始めようとしていたのが
その一曲目「お天気雨」だったから。


中杉通りで起こった
出来過ぎの話。


青空だけでは何か足りない、
そう思えたときに
突然の天気雨が心をつかむ。


「お天気雨」には
サケロックから星野源伊藤大地が参加して、
恥じらいのある躍動感をプラスしてくれている。


前作「風はびゅうびゅう」から
一年足らずのリリース。


才女の成長は
はやすぎて、
その挙動は
予想もつかず、
こちらはどぎまぎとするばかり。


アルバム「愛の秘密」について
考えることはまだまだたくさんありそうで、
言葉をまとめようとするうちに
寺尾さんの歌う言葉にからめとられ、
また今日も「夕まぐれ」「愛の秘密」という
スケールの大きなエンディングにたどり着かされてしまった。


「夕まぐれ」は
一昨年の渋谷クラブクアトロで歌われていて、
そのときただ一度しか聴いていないのに
忘れられずにいた曲だった。


もう一度と言わず
今年は何度かは
寺尾さんが歌うのを見ていたい。


遠くからでも
見ていられればそれで十分。
今はそれくらい夢中だ。