2009年の大晦日、旧中杉通りを阿佐ヶ谷駅前までひとりで歩いた

2009年の最後の日は
風の強い日だった。

正月に備えての最後の買い出しに
ツマと出かけたが
団地街に自転車が差しかかると
冷たい突風にさえぎられてまったく前に進まない。

それでも何とかたどりつき
なにやらいろいろ買い込んだ。

いったん帰宅し
夕暮れを待って
ひとりで阿佐ヶ谷駅前まで出かけた。

さっきのスーパーで売り切れだった椎茸を買うことを口実に
今年最後のレコード屋参りをしようかと思っているのだが
何かを買うかどうかはわからないから
無目的なうろつきだとも言える。

そして実は
このときをぼくは待っていた。

2009年の大晦日、
旧中杉通りを歩いて阿佐ヶ谷駅まで出掛けるときに聴くための
CD-Rを昨日の夜から今日にかけて作っておいたのだ。

今年はどこの年越しライヴにも参戦しないから、
これがぼくにとっての年送りBGMになると考え、
正直に選んでいったら
すこしセンチメンタルな選曲になった。

家を出て
CDを読み込ませたiPhoneから
イヤホンを耳に突っ込み
ヴォリュームをフルにして
夕暮れの外へ出た。

東急ストアで
椎茸やうどん玉を買い、
阿佐ヶ谷RAREで
昨日迷っていた大川栄策のLP「孤独の唄」を買い、
書楽で
小田扉「前夜祭」（モーニングKC）
一條裕子「阿房列車」1号（IKKI COMIX）
こうの史代「長い道」（アクションコミックス）を買った。

本屋を出ると
外はもうくらい。
行きに通ったときにまだ営業していた店が
帰りには早じまいをしていた。

いつもなら急ぎ足になるのだが
今日の選曲を最後まで聴いていたくて
すこしだけ歩をゆるめた。

来年は
もうすこしだけマシに生きたい。

さて、
今年も一年間、
当ブログにおつきあいいただきありがとうございました。

今さっき
鷺宮八幡神社での初詣を済ませて帰ってきて
もうそろそろ寝るのですが（ただいま1月1日午前2時過ぎ）、
2009年の大晦日に松永良平が
阿佐ヶ谷駅前まで旧中杉通りを往復するために作ったCDを
もし聴いてみたいという方がいらっしゃったらご応募ください。

もしこの年越しの奇特な時分に
このブログを覗いてくださって
ご応募をいただくようなことがあったとしたら
それがぼくの初夢になると思います。

なので、
シメキリは1月1日にぼくが目を覚ましたときまで。
定員は設けません。
なぞなぞもありません。

（朝9時41分、起きましたので終了です）

あらためまして
ありがとうございました。
厄年2年目（本厄）は終わりました。

みなさんも
良いお年を。