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なにかあり/とくになし

うな重のうしろまえ

5月15日の深夜、
結局ぼくは寺尾紗穂放送禁止歌」を聴いた。


ライヴで耳にしている曲が3曲、
ある理由により収められている。
激しく心を動かされざるをえない。


もう原稿なんかやめだ。


しかし
寺尾さんについて書くのは明日にする。


今日は夕方から
福岡に住む四男夫婦と小さな息子、
そして中野の弟とぼくとツマで集まって
食事をすることになっていた。


四兄弟中3/4が集合し
向かった先は世田谷区の某隠れ名店。
いただくのは絶品のうな重


ことの次第については
こちらにくわしいので
そっちにゆずる。


あ、リンク先には
ぼくと中野の弟ふたりが
叔父さん扱いされず
甥っ子に怪獣としか見てもらえてなかったくだりが抜けてますが。


ぼくが書きたいのは
うな重にうしろまえがあるということだ。


お重が運ばれてきたときのなにげないひとこと
「こちらが前でーす」が気になっていたので
食べ終えたあとでお店の方(ご店主のおくさま)に訊いてみた。


うな重にうしろまえがあるんですか?


おくさまは
はっきり決まってるわけではないんですとことわりながら
説明をしてくれた。


二列に並んだうなぎの胴体の上半分、
つまり本来あたまがくっついていた方が前列左、
後列は胴体の下で、右上が尾になる。


食べ方としては、
肉厚でジューシーな左前方から食べ始め
味の引き締まった後列右の尾っぽでフィニッシュする。


「まあ別に正式な作法ではないし
 お好きなように召し上がっていただければうれしいんです」


そう言って
すこやかに笑った。


なんでも訊いてみるもんですな。


弟一家は
明日の午後の飛行機で帰るそうで
昼間は浅草から見える
建設中の東京スカイツリーでも見に行こうかなと言っていた。


あ、
それって寺尾さんの歌う「アジアの汗」……と
条件反射的に頭に浮かんでしまったが
胸に留めておいた。