味噌と具
生まれて一度も味噌ラーメンを食べたことのないひとに
酒に酔った勢いでだましうちをかけて
味噌ラーメンを食べさせてしまったことがある(07年2月11日参照)。
そのひと(仮にO氏とする)は負けを認めたようにうなだれて
「うまい」とひとこと、もらした。
しかし、そのとき食べたのは味噌と言っても
インスタントの「出前一丁」。
ずばり“具なし”である。
先日、O氏は
「ぼくは味噌ラーメン克服したもんね」とばかりに
街のラーメン屋さんで勇ましく味噌を注文したらしい。
「ダメだった……」。
野菜炒めやひき肉が加わるなど、
複雑な要素をともなう世間の味噌ラーメンは
まだO氏には“具入り”は荷が重すぎたようだ。
「味噌が名古屋産だったからかなあ……」
ほらね、感想も的外れ。
そんなO氏のために、
次は”具入り”の「出前一丁」を作ってやろうと心に誓った。