mrbq

なにかあり/とくになし

なのはなフラワーズ

家を早めに出て
渋谷「ABC」に向かった。


何となくお目当ての靴があったのだが、
残念、サイズ切れ。


もう一足、
モカシン・デッキシューズで
いい色(濃い赤)のがあるのだが、
今欲しいのは“おでかけ靴”ではなく
日常の仕事で使うスニーカー。


レコードの買付というと
しゃがみこんでブツを見ているというイメージかもしれないが、
実際は、歩き仕事、立ち仕事がほとんど。


一軒のレコードを探し終えるまで
何十周と店の中を歩き回る。


だから
足にフィットしているだけでなく
体重をやわらかく受け止めてくれる
すぐれたスニーカーが必要なのだ。


しょうがない。
明日は新宿「鈴忠」に行くかもしれない。


話は漫画に変わる。


青木俊直「なのはなフラワーズ」1巻(MANGA TIME COMICS)。


志村貴子
岩岡ヒサエの推薦文と
漫画内漫画家成長物語であることと
ふわふわとしてまるい
妙な懐かしさのある絵柄に惹かれて
手に取った。


新人さんのメジャー初単行本だが、
実は48歳男性(ゲゲ!)。


そして実は前職(というか本職)はイラストレイターで、
あの「ウゴウゴルーガ」のキャラデザインなどを担当されていて、
その世界ではとても高名な方だった。


そんなひとが
48歳で
あえて描きたい漫画とは
いったいどういうものなのだろうか。


イラストの仕事を続けるかたわら
漫画は同人活動をベースにずっと描き続けているという。


漫画でデビューしてイラストに行くパターンは少なくないが、
その逆はあまり聞いたことがない。
ぼくが知らないだけで
みんなもっと漫画を描きたいのかもしれないけれど。


「なのはなフラワーズ」を連載している
まんがタイムジャンボ」だって
4コマ中心の雑誌で
知名度的に恵まれた環境とは言い難い。


それでも
「なのはなフラワーズ」はおもしろかった。


漫画作りという点では
テンポもいいし、
もちろんキャラもかわいらしい(さすが)。
でも、そういう完成度とは別次元の
どこかアンバランスな不慣れさも見える。


そうか、
それを“初々しさ”と言うんだ!


40歳男子から48歳男子へのエールは
野暮の極みかもしれないが、
2巻も楽しみにします。