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なにかあり/とくになし

百歳

三沢光晴さんが亡くなったことを
スポーツ新聞は大々的に報じていた。


ネットのニュースで見たが、
4チャンネルの日曜朝ワイドでは
当日収録されていた
事故直後の模様を延々と放送したのだという。


ひとが死にゆく場面を垂れ流して
それを“報道”だと言える神経なんて、
どうかしてるぜ。
不快を通り越して
薄気味がわるい。


ハイファイで今日、品出しをした
大貫妙子「SUNSHOWER」から流れる
「くすりをたくさん」が心に沁みた。


くるってるのは きみだけじゃない。


生きているひとの話をしよう。


ツマのお父さんのお母さん、
つまりぼくの義理の祖母が
明日(15日)、百歳を迎えるのだと
知らされた。


身近なひとが
百歳という大台を迎えるのは
ぼくにとっては初めての体験だ。


その素敵な長命が
今日という一日を救ってくれた気がした。


お祝いにはお花を。


おばあさんは
すでにぼくらのことをはっきりとはわからなくなっているけれど
意識そのものはしゃんとしているし
遠い記憶はまだ生きている。
言葉もはっきりと言える。


「きれい」と思う気持ちは
なくならないはずだから。


お誕生日おめでとうございます。