もう一度「ピアノの森」を

「モーニング」を毎週読むのを
しばらく前からやめてしまった。

好きだった連載がいくつか終わったし、
コウモリと社長が
ほとんど週替わりぐらいの頻繁なペースで表紙になる編集方針も
まったく理解出来ないし。

それでも
一色まこと「ピアノの森」だけは
どうしても気になる。
ちらり立ち読み御免。

考えてみればこの漫画、
中断や雑誌の休刊、移籍を経ているとは言え
連載開始からもう12年か。

さそうあきらが天才少女ピアニストをテーマに描いた
傑作「神童」にすこし遅れて始まって
これまたピアニストの女の子が主役の「のだめカンタービレ」が
始まって大ヒットして終わって
やれアニメ化だやれ映画化だと大騒ぎしても、
それをよそ目に淡々と
載ったり載らなかったり
自分のペースで続いている。

天才と天才になれないひとたちの織りなすドラマを
神の目線ではなく
人間目線で描き続けている。

「モーニング」に移籍してきてから
リアルタイムで読むようになってしまって
単行本を買うのをやめてしまったのだ。
それをぼくはすこし悔いている。

今もう一度
「ピアノの森」に
きちんと戻るタイミングかと思う。

先週の「モーニング」での描写も
素晴らしかった（立ち読みだけど）。