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なにかあり/とくになし

あいびき、じんこ、キセル

京都のレコード&古本屋100000tで買った
勝田文「あいびき」(クイーンズコミックス)は
彼女の初期短篇集で
表題作は銭湯を舞台にした話だった。


設定はずいぶん違うが
銭湯漫画というと
否が応でも
小林じんこ「風呂上がりの夜空に」を思い出す。


勝田さんは
少女だった時代にあの傑作を読んでいたのだろうか。


今日の昼間
ぼくと目の前で打ち合わせをした
レコード・レーベルU社のMさん(男性、ぼくと同い年)も
小林じんこさんのファンだ。


こないだの打ち合わせで
自分も漫画が好きだと打ち明けたうえで
「小林じんこさんが好きで」とぼくに告白した。


へえ、
ぼくも大好きですよと
さもうれしそうに反応してみせながら
ぼくの心中は実はじたばたと揺れていた。


あ〜
それほんとはおれが先に言いたかったのに〜。


なんてね。


「風呂上がりの夜空に」が好きなら
勝田文「あいびき」もきっとお好きですよと
Mさんに薦めればよかった。


Mさんと別れたあと
店を移動して
取材を一件。


さらに
そこから恵比寿へ移動。
キセルリキッドルーム


7月の赤坂ブリッツ
緊張感があって良かったけど
今日は
近いものは近く
大きいものは大きく
音楽のスケールの縮尺が自在で、
サイケデリックでありながら
音楽が見せる景色の見晴らしが良くて、
忙しい一日の終わりに
ぐぐっと音楽で背伸びをするような心地よさを
とても頼もしく感じたのだ。