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なにかあり/とくになし

ユー・アー・ホワット・ユー・キャント・イート

夜、
必要があって
2007年ごろのデジカメ写真をひっぱりだして
いろいろと見ていた。


お目当ての写真が
ちゃんと保存されていたことがわかりひと安心。


しかし
それに反して
心おだやかならざるのは
そのころの自分の姿だ。


肥えている……。
まるくふくれて
むくんでいる……。


ご存じのかたもいるかと思うが
去年の秋から
“人生最後の減量挑戦”と銘打って
本格的に体重減に取り組んでいる。


その甲斐あって
現在はスタート時点より約9キロ減。
当初の目標はほぼ達成というところまで来た。


「やせている」と
ひとさまに威張れるほどの体重ではないが
とりあえず
標準体重よりもいくらか下回ることが出来た。


実は2002年ごろにも
大々的に減量をしたことがあったのだが、
なまじ劇的に効果が出たために慢心が生まれ、
結局もとの体重以上にリバウンドした。


だから今回も
ある程度の成果は得たとは言え、
なによりもおそるるべきは気のゆるみ。


それにしても
減量については
だれでも一家言を持っている。


キャベツだけを食べて急激に体重を減らすのだと
体験談を語ってくれた知人もいれば、
3ヶ月で25キロも減量したと
ブログで明かしていたひともいた。


ぼくに
なにか言えることがあるだろうかと考えて
最近ひとつ浮かぶフレーズがある。


ユー・アー・ホワット・ユー・キャント・イート。


英語のことわざのような言い回しのひとつ
「ユー・アー・ホワット・ユー・イート」は
「食べているものを見ればあなたがどんな人物かわかる」という意味。


このタイトルのレコードがあることを
知っているかたも結構いるだろう。


だから
ぼくの場合は
「あなたが食べちゃいけないものが、本当のあなた」
ということになる。


減量をはじめたころに
阿佐ヶ谷駅近くに
行列のできるからあげ屋がオープンした。


いつも横目でうらめしく見るだけで
まだ一度も食べたことがない。


そんなとき
まさに
ぼくの心に響く言葉は
“ユー・アー・ホワット・ユー・キャント・イート”なのだ。


それにしても
昨日見た写真のおれ、
相当にやばかった……。


あのまま
去年の秋まで
世間をうろついていたのだ……。
くわばらくわばら……。