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なにかあり/とくになし

どうにかなるさ

代官山の、晴れたら空に豆まいて、へ。


「箱庭良法」というのが今夜のイベント。


出演順に
三輪二郎
itoken trio
寺尾紗穂
王舟
という顔ぶれ。


ウェブ予約を申し込むときに
「どの出演者が目当てですか」という意味の欄があったので
「みなさん」と書いた。


以下
順不同で雑感。


6月発売の新作「青い夜のさよなら」で
電子音を取り入れた冒険をしていると
すでにアナウンスしている寺尾紗穂


今夜の寺尾さんは
まだその爪を隠した感じの
ピアノ弾き語りだった。


途中で
三輪二郎を呼び込み
去年の冬、武蔵小山でやったようにデュエットを一曲。


あのときふたりで歌った「大寒町」は
とてつもなく素晴らしかった。


ふたりの声は
相性がいい。


歌のなかだけの話とはいえ
よりどころのないふたりのさびしい男女が
身を寄せ合ってわずかな暖をとる幻を見て
ふるえた。


でも今はもう4月。
冬の曲は似合わない。


ということで
ふたりで歌いだしたのは
かまやつひろし
「どうにかなるさ」。


どうしてだろう。


このふたりが歌うと
のんびりとした
人恋しげなカントリー・ワルツであるはずの「どうにかなるさ」が
ゴスペル・ブルースのようにしか聞こえない。


どういうわけか
こんな時代に
寺尾紗穂三輪二郎が歌う「どうにかなるさ」は
二階堂和美「めざめの歌」の
「この世のすべてはどうにもならない それでも生きる わたしは生きる」と
おなじことを歌っているようにも
思えてならない。


「どうにかなるさ」は
寺尾さんの提案だったそうだ。


物理学者の昼休みの雑談を音にしたような
itoken trioの器楽は
たいそうひとを食ったものだった。


mmm、伴瀬朝彦も参加したバンド編成での王舟は
ひさびさのライヴだったせいか
演奏に集中しきれなかった感もあるけど
やっぱり歌う声は魅力的だ。


そして三輪二郎


三輪二郎のことは
来週のどこかで書くわ!