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なにかあり/とくになし

火曜の夜、駅から歩いて帰る。

例の
阿佐ヶ谷北口
中杉通りの古本屋、
名前は「コンコ堂」というそうだ。


毎晩
店の前を通る。


店のなかは
本が積まれて雑然としてきた。
だんだんキレイになっていくのではなく
だんだん散らかって見えていくほうが
ワクワクする。


古本とか
古道具とかの店は
そういうものだと思う。


若そうな店主らしきひとが
忙しそうに
まだくらい店内をかたづけていた。


開店は今月の20日と貼り出されている。
ブログも見つけた。
まだ工事中っぽいけど
たぶん、ここでいいんだよね。


家に帰ると
テレビで「傷だらけの天使」をやっていた。
緑魔子がゲストの「悪女にトラック一杯の幸せを」だから
第二話。


先週始まったばかりだってことか。


ザッピングしていると
いきなり目に飛び込んでくる
画面のくらさ、
ゆらゆらする画面、
もこもこの音響、
ストーリー展開の急激さ、
街訛りのセリフのリアルさ。


どれももう
テレビには存在しないものばかりだ。
DVDでわざわざ見るのとは全然違う
現代の放送を威圧するような違和感が頼もしい。


「めちゃくちゃかっこいい!
 話はあんまりわかんないけど!」


ツマがうれしそうに笑った。


TVK
火曜夜10時。
やってくれるぜ。