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なにかあり/とくになし

2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

デント・メイ

ああ、はやまった。 デント・メイを知ってますか? デント・メイを知りましょうよ。 ジョナサン・リッチマンがウクレレを持って ナポレオン・ダイナマイト(バス男)と出会い 良家で育ち、花の都パリなんかに憧れたりしてるのだが、 オールドタイムな社交界…

ああ、ちちのおしえ

この話は ハイファイ・レコード・ストアのブログからのつづき。 まずはこちらをご参照の上、 下記にお進みください。 松=松永良平 大=大江田信 松:「血が香る」と言えば、 あれですよ。 大:ああ、 昨日から言ってるやつね。 なんだっけ、 うわさのセクシ…

春よ、もう少しそのへんで待っていろ

寒い一週間が続いている。 ここんとこの温暖化で こりゃ桜もシーズンまで待てずに咲いちまうぞと 思わせておきながら、 毎年、これぐらいの季節に 桜の季節調整が行われているように思う。 東京地方に限っての話だが、 今年の桜は4月の頭に咲いていてほしい…

話し合えるさ

忌野清志郎の具合は 大丈夫なんだろうかと ときどき考える。 去年の暮れには 世界一周をする間寛平のために 応援歌をレコーディングしたというニュースも伝え聞いていたので、 大丈夫ということなんだろう。 うっかりしていたわけではないが、 去年、 ブルー…

通じ合いたい

ジョナサン・リッチマンの新作は 去年出たばかりなのだが、 実は今年、 早々ともう一枚アルバムが出ていたのだった。 彼がしばらく世話になっている ニール・ヤング経営のヴェイパー・レコードからではなく、 スペインのマンスター・レコードから。 あ、 ス…

さそうさん、おめでとうございます

「おくりびと」の アカデミー賞、外国語映画部門受賞のニュースには おどろいた。 おどろいていたら 携帯が鳴った。 「おまえはさそうさんに 自分の本の表紙(「20世紀グレーテスト・ヒッツ」)を 描いてもらっとるじゃないか。 何かお祝いの連絡をしなくて…

ウォーホールと猫

2月22日は 「猫の日」だった。 ……って、 それは日本だけの話。 2(ニャン)2(ニャン)2(ニャン)という ダジャレは世界では通用しない。 2月22日は アンディ・ウォーホールの命日でもある。 亡くなったのが87年なので、 今年で22年。 こんなところでも2が…

ラジオのように

「BRUTUS」を久々に手に取ったのは わけがある。 実は とあるネット・ラジオ的な番組を レギュラーでお手伝いすることになり、 先週の前半に その第一回の収録に参加した。 その収録のときに ディレクターの方から、 こんなのが出ていましたと見せてもらった…

言い切れなくて

超満員のO-West。 アルバム「カン・クラッダーズ」から 「オールド・スプリング・タウン」を アルバムに入っていた女性コーラス無しで ハイラマズが演奏したその瞬間、 「ああ、そうだった、こういうバンドだった」と 10年前の記憶がプレイバックした。 低く…

わたしの彼は右ききで、わたしの彼女は左きき

約10年ぶりに目撃した ショーン・オヘイガンは さっきまでそこに立っていた男だった。 ハイラマズの奇跡の再来日公演の一環として リーダー、というよりハイラマズそのものである ショーンの弾き語りソロを見ることができるなんて、 ささやかなプレゼントの…

バチーン!

歌舞伎町、深南部にある 新宿眼科画廊に 相澤心也個展「バチーン!」を 見に行ってきた。 サケロック、グッドラックヘイワ、 ショピンやコケストラなどのライヴで シャッターを嬉々として押しまくる おとなになったカメラ小僧のような 愛すべき相澤さんの姿…

たとえば小沢健二の「LIFE」に

入江亜季の描く女性のフォルムについて、 何か足し忘れている気がして、 帰り際に思い当たった。 小島功!(ヒゲとボイン) 入江亜季の描く女性は 手塚治虫と ジョージ秋山と 小島功と みなさんの好きないろいろな理想を 足して 割らなくてもいい かなり魅力…

東スポ・オン・マイ・マインド

帰りの山手線の中では 入江亜季「群青学舎」4巻(BEAM COMIX)を読んでいた。 お気に入りだったこの短篇漫画作品集も この4巻でひとまず終了を迎えた。 入江さんの描く女性の姿は 手塚治虫とジョージ秋山の中間というのかな、 いろっぽくて悩ましいのだが、 …

幸運をつかさどる猫の話

ハイファイのお客さんで このブログを見てくれている方がいて、 「うちも猫を3匹飼ってるんですよ」と 教えてくれた。 今度うちに来た猫は全身が茶黒まだらの いわゆる“サビ猫”なんです、と あらためて自猫紹介をした。 サビ猫は メスしか生まれないという話…

冬は焼けた

お昼前の時点で 外の気温は20度を超えていた。 5月から6月ごろの気温だと ニュースが言っている。 冬が焼き払われてしまうのではないか。 朝から原稿を書きながら ロスのアミーバで買ってきたアナログ盤、 ジェブ・ロイ・ニコルズの新作「パリッシュ・バー」…

クレアでばったり

春一番が吹き荒れるとの予報であやぶまれた天気は クレア&ザ・リーズンズのライヴが終わるまで なんとか待っていてくれた。 日本語にすると「音楽雑誌」という雑誌から レビューを頼まれたので、 ライヴの模様はそこに書きます。 会場で売っていた 「ザ・ム…

マタタビの世界

成田に着くと うどんを食べる。 それがかれこれもう5年以上続く儀式。 前にもそのことは書いた。 つるっとたいらげると、 続いて売店に立ち寄り、 週刊漫画を買い込み、 家まで向かう。 今日は木曜なので 「モーニング」と 火曜日に出ていた「イブニング」。…

My Favorite Great Musical Adult Children

今回のロス訪問もいよいよ最終日。 最後の晩に 運良くの食事の約束が取れた。 そのお相手は アンドリュー、 そしてビル。 アンドリューは ライノ・レコードで働く リイシュー・コーディネイター。 アンドリュー・サンドヴァルの名前でCDもリリースしている …

月がとってもまるいから

山の向こうに 黄色い幼稚園帽のような半円が見える。 夕日かなとも思ったが、 夕日は西に沈むもの。 今、ぼくたちが車で向かっているのは 東だった。 だとすれば、あれは…… と思う間もなく、 シュポン!と栓を抜くようにして お月様はあっさりとそのまるい姿…

明日は撮影が入ります

トイレに入ると、 いつも雑然としているはずの場所が 何となくきれいに掃除されていた。 ロスにある お気に入りのレコード屋のトイレの話だ。 便座に腰掛けると ちょうど目線の先に貼り紙があった。 「明日は 朝から撮影が入るので お昼の3時からの開店です…

さよならを教えて

ラ・シエンガ・ブールヴァードを車で北上していたら 赤信号が点滅している。 ロスにしては順調に車が流れていたのに、 そのうち完全に止まってしまった。 昼から渋滞だ。 ついてない。 「見て!」 ドライヴァーが指差したその先の交差点を 何台もの消防車、…

雨の日のジョン・ブライオン

さて、 リクエストを受け付けるよ。 「フォー・ノー・ワン!」 「アイ・ビリーヴ・シーズ・ライイング!」 「ハッピー・バースデー!」(笑) オッケー。 ええと、じゃあ、どっちだっけ(左に行く、右にはギター)。 「フォー・ノー・ワン」(ピアノ&オルガ…

どこかへいってらっしゃい

クレア&ザ・リーズンズのジャパン・ツアーが 昨日から始まった! なのにわたしは成田にいます。 うしろ髪を引かれつつ、 ツアーの最終日には間に合うように きっと帰ってくるからねと 涙をふいて南ウィング(おおげさな)。 機内映画では 何故か「コットン…

アマガミ家の一族

ハイファイの郵便受けに ぼく宛の手紙が一通。 差出人を見ると 青柳綾さんだった。 アオヤギさんからオテガミついた! 思わず歌ってしまう。 うれしい不意打ち。 中身は 熊本サンロード新市街の2009年カレンダーだった。 青柳さんが絵を描いていることをあと…

NEW DAY

家にこもって 一日中原稿を書いている休日なんて 全然休日じゃない! と思い立ったので、 高円寺までてくてく歩いて サケロック浜野謙太が参加した新バンド、newdayを ペンギンハウスまで見に行った。 トロンボーン、サックス、ドラムスという編成。 フロン…

ぼくはエルトン・ジョンがきらいだ

エルトン・ジョンがきらいだ。 あの過剰にロマンチックで 雰囲気を読まない派手派手しさで ××で●●で▲▲なところも だいきらいだ。 ただし、 ごく一部の例外を除いて。 ひとつは 2枚組の大作「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード」に入っている 「ベニー&…

絶交するぞ

テリー・アダムスの新しいソロ・アルバム 「ホリー・トゥイート」が 想像以上に良い出来で びっくりしながら聴いた。 前のソロ作は 彼がひとりで 前衛的とも受け取られかねないジャズ・ピアノを弾いているもので 美しい壊れ方をしていて好きだったけれど 小…

2月のはじめによいものを

2月のはじまりに 二階堂和美@シアター・イワト。 ギター一本と ニカさんひとりと 譜面台ひとつ。 終盤、 しんとした冬の歌が続くと 観客はもう拍手どころか身じろぎもできない。 下手に拍手をしたら この時間が終わってしまう。 張りつめた薄氷の上を歩いて…